【書評】”有名すぎる文学作品を~漫画で読む。”内容・感想レビュー!

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【書評】”有名すぎる文学作品を~漫画で読む。”内容・感想レビュー!

本書は有名な世界中の小説家が書いた物語。例えばフランツ・カフカの”変身”や太宰治の”人間失格”、芥川龍之介の”羅生門”等を10ページの漫画に要約して1冊にまとめた本である。

本書を読み終わった私の感想としては、要約しすぎな印象を受けた。つまり原作を読んだことがある人にはオススメ出来ない

本書のあとがきには”文学作品に触れた事の無い初心者向け”と記載されているが、私としては原作を読んだ方が良いのではないか?と思ってしまいました。なんというか情緒や文章の美しさ等は本書から感じられなかったので。

つまり発想は面白い本ではあるのですが、かゆい所に手が届かない印象です。

とはいえ、この上なく分かり易い本である事は確かなので、気になる方の為に紹介しようと思います。

有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。感想。

冒頭でかなりディスってしまいましたが、それは私がクリエイター目線であるからかもしれません。実際に小説を読むと分かるのですが、作者の練られた美しい文や当時の苦悩・感動。それらの雰囲気を楽しむ事が小説の醍醐味だと私は思うので本書は正直物足りなかったのです。

日本は漢字・ひらがな・カタカナと様々な文字も用いて文章を飾る為、とても美しい表現を追求する事が出来ます。表現方法も俳句や短文、古文等様々です。ゆえにもったいないなぁ…と感じたり、本当に作者の意図が汲めているのか?と思ってしまいました。

ですが小説を読むのが苦手な方は漫画と言う媒体であれば読みやすいのかなぁ?と思います。

本書のマンガは原作のゲゲゲの鬼太郎みたいに水木しげるタッチの絵柄で描かれています。なので少しポップな表現ではありますがおどろおどろしい雰囲気が伝わってきます。若い子が知っている話をあげるとするのなら”注文の多い料理店”や”ラプンツェル”等は聞いたことがあるのではないでしょうか?

”アナと雪の女王”の原作であるアンデルセン著書の”雪の女王”も掲載されています。

さすがに長編作品を10ページでまとめるのは無理があるのか、展開が急すぎて面白いです。

芥川龍之介の”羅生門”も、この本の要約では”仕事を無くした使用人(下手人)が、怪しい動きをしているババアを正義感でとっちめて、衣類を奪う話”となります。

原作では下手人は”闇にのまれて”下人の行方は誰も知らないと表現されているのですが、この漫画では”下人の行方は誰も知らない”で終わっているので今後も悪事に手を染めるのかどうかよくわかりません。こういう表現が分かりにくい部分はちょっとマイナスかなぁと思います。

しかし記事を書きながら思ったのですが、読んだことがある人の方が面白いのかもしれません。私達が感じた情緒などを抜きにして俯瞰で小説の内容をとらえた時。「こんなしょぼいストーリーだったのかぁ」と変な面白さが出てきます。また文豪たちの”魅せる文章の凄さ”が改めて理解出来ました。

ん?これは褒めているのだろうか?

有名すぎる文学作品~”収録作品”

【収録作品】
太宰治「人間失格」
中島敦「山月記」
梶井基次郎「檸檬」
森鴎外「舞姫」
坂口安吾「桜の森の満開の下」
フランツ・カフカ「変身」
宮沢賢治「注文の多い料理店」
永井荷風「ぼく東綺譚」
泉鏡花「高野聖」
夏目漱石「三四郎」
アンデルセン「雪の女王」
芥川龍之介「羅生門」
田山花袋「蒲団」
幸田露伴「五重塔」
新美南吉「ごん狐」
樋口一葉「たけくらべ」
魯迅「阿Q正伝」
伊藤左千夫「野菊の墓」
トルストイ「イワンのばか」
エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」
菊池寛「恩讐の彼方に」
二葉亭四迷「浮雲」
グリム兄弟「ラプンツェル」
夢野久作「ドグラ・マグラ」
堀辰雄「風立ちぬ」(単行本描き下ろし)

まとめ

今回はマイナスな印象が強い為敢えて記事にするのは気が引けたのですが、まぁ正直に話す事も私自身が信頼を得る為に必要な事なのかな?と思い書かせて頂きました。

本書は”世界一受けたい授業”という番組で紹介されたそうですが、私個人としてはこの本を紹介してくれた人物をあまり信用できません。んー正直に言うとこの本は文学の入り口には成りえないと思います。

まぁ知ったかぶりをするには丁度いい本かもしれませんが、原作を読みこんだ人にはバレてしまいますので気をつけましょうね☆

ちょっと今日の私、辛口過ぎないか!?

もう少しマイルドに書いた方が良いですかね?ちょっと反省!!

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