平野が。西野亮廣作絵本:オルゴールワールドを読んで※ネタバレあり

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皆さんご存じの通り、西野さんは絵本作家ですが(?)、

クリスマスの日に公開予定のアニメ映画『えんとつ町のプペル』。その”えんとつ町”の前に3冊程、絵本を出しているのはご存じでしょうか?

これから僕が紹介するオルゴールワールドは”いいとも”の司会者で有名なタモリさん原案の元、西野さんが作品として昇華させた絵本となります。

絵本と言えば子供が読むイメージですが、私が読み終えた印象としては

大人が読む絵本。

ではないか?と思います。

少しレトロな喫茶店であったり、ちょっとスチームパンク(退廃的な近未来の表現。その一種)感のあるお店のショーウィンドウにポツンと置いてある。気が付く人は気が付く、オシャレな絵本という印象を受けました(笑)。

一般人向けで言うと「ヴィレッジヴァンガード」に置いてそうな、お店の人が趣味全開でおいてある作品と言えば伝わり易いでしょうか?

…。

つ、伝わりましたかね?

平野が。紹介する”オルゴールワールド”のあらすじ

オルゴールワールド、それは一人の老人が”一人”で大きなラッパを作っている所から始まります。そのラッパはとても大きく。夜空に輝く星にも達する勢いです。

空中都市に住む人々はそのカンパネラ爺の事を”頭のおかしくなった老人として面白おかしく紹介します。彼等は何故カンパネラ爺がラッパを作っているのか?…誰も知りません。知ろうともしていませんでした。

物語は過去に飛び、少年時代のカンパネラが登場します。カンパネラ少年はいつも空を望遠鏡で眺めていました。ある日、望遠鏡の操作ミスにより、カンパネラ少年は空中都心5000m下にある”細菌が蔓延している森”を覗き込む事になります。

そこには学校で習った事とは違う、皆の言う真実とは異なる。”人間の営み”がありました。

カンパネラはいつか”望遠鏡の中で見た少女に会いに行きたい”と思う様になります。

そして大人になったカンパネラは地上探査の隊を志願し、細菌の森におりていくのでした。

平野が。オルゴールワールドの感想を語る ※ネタバレ

徐々に明らかになっていくのですが、オルゴールワールドの背景には戦争の影があります。

※直接的な描写は少なめなので、なんとなく分かる程度ですが。

平野が。まとめたオルゴールワールドのオチ

森に棲んでいた大人になった少女”ヨナヨナ”。カンパネラは彼女と”文化や思想の違い”や”戦争の止め方”について議論を交わします。しかし結論は出ません。

物語の中盤、彼女は持っていたオルゴールを鳴らします。

「素敵な音色だね。空中帝国には存在しないモノだ…」カンパネラはとても感動し、その様子を見たヨナヨナは「そんなに気に入ったなら、おみやげにどうぞ!」とカンパネラにオルゴール渡しました。

その後カンパネラは、ヨナヨナが住む村の村長に「争いを無くす方法はないか?」と問いかけます。村長は答えました。

「感動じゃよ」

カンパネラは何か思いつき「時間はかかるけど実行して見せるよ!」とヨナヨナに告げ、二人は別れを告げ、別れました。

そして長い年月が経ち、

カンパネラ爺が行っていたのは、大きなラッパで世界中にオルゴールの音色を届ける事だったんだと皆(読者を含む)は知る事となります。

その音色を森の中で聞いていたヨナヨナ婆は子供達に音色の事を問われ、

「阿呆がつなげよったんじゃ」

と涙をためて言ったのでした。

平野が。オルゴールワールドの感想を語る

と少し要約しましたが、大体こんなお話です。

西野さんの啓発本にて『オルゴールワールド』は「戦争の止め方に対し、僕なりの答えを出した絵本です」と話されていたので、なるほどなぁと思いました。

どういう事かというと、

皆が楽しいものを観たり聴いたりしている間は誰しもが手(戦争や争い)を止める。だからその時間を少しでも長く作りたいという事です。

これはつまり争いを完全になくすことは難しいという前提ではあるものの、現実的に考えてエンターテイメントにはそれほどの力があるんだぞ!というお笑い芸人であり、絵本作家であり、実業家であるの西野さんらしい、どこか現実的で合理的、それでいてどこか人間に対し、愛をあきらめていない様子が伺える素敵な発想だと思いました。

音楽や映像は今や世界を飛び越え、様々な人達と共有できる時代になりました。

鬼滅の刃も世界中で楽しまれているみたいですよね(笑)

私は趣味で”外国人の方が日本のアニメをリアクションしている動画”を観るのですが、意外にも同じ所で泣いたり笑ったり、時には怒ったりします。勿論それぞれの思想・死生観・文化があるのは当然でその違いが争いを生むきっかけになる事は多々ありますが、

「これは素晴らしいぞ!」

と思う”感動”にはそれほど壁は無いんじゃないかな?と私”も”思います。

あ!感動と言えば絵本には毎ページ、西野さん本人が描かれた挿絵があり、とても緻密で雰囲気のある。

味のある絵が描かれています。

絵本完成に何年もかかるというのは”才能がある人間”のする事ではないと私は思います。これは西野さんをけなしている訳では無く、”驚くべきは何よりも時間をかけて絵本を作ったこと”にあります。

才能があろうがなかろうが、普通の人は4年もかけて絵本を製作なんて出来ない。だって1作品に時間をかけすぎたら、皆に飽きられてしまうし、生活していけないのだから。

それをコツコツと成し遂げたからこそ、西野さんは”スゴイ”のだと思います。

でも『子供向け』という意味で本書を評価するとしたら、きっと子供は読まないんじゃないかな?って思いました(笑)。本編は全60ページ程ありますし、テーマが”戦争”なので子供には触れにくいんじゃないかなって。オチも黒か白では無く灰色を選んだ方法ですから納得しづらい部分もあるだろうなと。

「おじいさんがオルゴールの音色を世界中に流したからって戦争は止まらないでしょ」

こういう丁度いい着地点を選択するって、大人になってやっと分かるのかなって思います。勿論戦争は起こらない事が一番です。しかし、皆が黙っている訳にはいかない状況は必ず訪れますし、どこかで少数派を淘汰されていくのがこの世の真理です。

この合間を綱渡りしながら、私達は自分で居れる場所を確保しなければなりません。大人というのは何度もぶつかって角が取れて、丸みを帯びてからが大人たりえるのではないでしょうか。

何にでも噛みつく角ばっている人は、…大人ではありませんよね?

と、少し子供をないがしろにする発言をしましたが、ちゃんと読んでくれる子にはしっかりと伝わる作品だと思いますし、難しいテーマに向き合った良い絵本だと思います。

是非、一度挿絵付きで読んで見てください。では、平野でした☆

おまけ 平野が。驚いた部分について

私がもっとも驚いたのは冒頭で『えんとつ町』について少し触れている所ですね。

「えっ、同じ世界なの?」って思いました。この時点で考案があったんですかね?

後、この絵本には日本語の文字の下に英語翻訳がありまして、読み終えた後にスタッフの名前見たらビックリ。

チャド・マレーンかいっ!ってなりましたね。

いや、なんか面白ないですか?

や、何でもないです。

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