元介護士と学ぶ介護施設の”種類”。どの施設を選べばいいの?

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昨日は介護の”施設”について書かせていただいたのですが、そういえばそもそもどんな施設があるのかを書かなければ意味が無いのかな?なんて思いました。

いきなり「グループホーム”から説明されてもなぁ」…みたいな。

最近は勉強会が続いております。しばしお付き合い下さい。なお、昨日の”グループホーム”の様に詳細は記載しません。あくまでも今回は施設の”種類”なのでご理解ください。

いまいち違いが分からん。

私が単純に阿呆だったという事かもしれませんが、新入社員当時の私は上司に説明をされたとて、数ある”介護施設”の違いをはっきりと理解していませんでした。今でもこの場で説明してくださいと言われたとして、あまり自信がありません。

老人ホームや介護施設は、運営・目的・入居条件によりさまざまな種類があります。また、社会福祉法人や自治体が運営する公的施設の介護保険施設と、民間事業者が運営している民間施設の2種類です。グループホームは民間施設に該当します。

介護の”民間施設”

”民間施設”は、民間の会社が運営する有料の施設です。

入居者の方に気に入ってもらえる環境づくり。ライバル会社に負けない様、それぞれの特色を持って独自のサービスを行います。現在は高齢者があふれているのでどこも順番待ちだったりします。

私が勤めていた施設では蕎麦屋のツテがあったので利用者様と一緒に蕎麦作りを行ったり、獅子舞が施設に訪れたりとイベント系が多めでした。

介護付き有料老人ホーム

介護が必要になった際、ホームのスタッフがサービスを提供する施設。要介護1~5の認定を受けた要介護者のみが入居できる「介護専用型」と自立・要支援と要介護の方を対象にした「混合型」があります。

「混合型」の中には、身の回りのことが自分でできる自立状態であることを入居条件とした「入居時自立」というホームもあります。

サービスは、食事サービス、清掃・洗濯などの生活支援サービス、入浴・排せつ介助などの介護サービス、リハビリ・機能訓練、レクリエーション・イベント等のアクティビティなどが入居者の状態に合わせて提供されます。

費用は、入居金・月額利用料がかかります。介護サービス費は介護度による「定額制」で、収入によって1割~3割の自己負担額となります。

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、自立・要支援・要介護の方が入居でき、食事サービス、清掃・洗濯などの生活支援サービス、医療機関提携・緊急時対応などの健康管理サービス、レクリエーション・イベント等のアクティビティなどが受けられる施設です。

訪問介護や通所介護などの在宅サービス事業所とサービスごとに入居者個人が契約をして介護サービスを受けます自立の方を対象にしたところが多いのですが、実際は要介護者を対象にしたところもあります。

費用は、入居時に支払う入居金と、月額利用料がかかります。介護サービス費は、在宅でサービスを受ける場合と同様に、介護度による支給限度額までは1割~3割負担(収入による)、超えると10割負担となります。

サービス付き高齢者住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅は、60歳以上の方が入居でき、有資格者の相談員が常駐し、安否確認と生活相談サービスが受けられる住まいです。※バリアフリー構造です。

賃貸借契約で、初期費用は比較的安価な数十万円で借りられるところが多いですが、中には数千万円のところもあり、月額費用も5~25万円と、立地条件や建物、提供サービスによって差があります。

独居や夫婦2人暮らしが不安な自立~軽介護度の方に適しており、介護が必要な場合は在宅サービスを利用します。

「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているところは、介護が必要になったらそこのスタッフから介護サービスや生活支援サポートを受けることができ、介護付き有料老人ホームと同様のサービスが提供されていますので、重介護度の方の対応も相談可能です。

グループホーム

要支援2以上で原則65歳以上の認知症高齢者で、施設がある自治体に住民票を持つ方が入居できる施設です。

5~9人を1ユニットとする少人数で、専門スタッフから介護サービス、機能訓練等を受けながら、料理や掃除などの家事を分担し共同生活を送ります。家庭的な環境で自立支援と精神的安定を図り、症状の進行を遅らせることを目指しています。

※重介護や医療ケアが必要になった場合は退去しなければならないケースがあります

費用は月額料金に加え、初期費用として入居金や保証金が数十万円程度必要な場合があります。

表で見る利用者の受け入れ態勢
種類 受け入れ対象
自立 要支援
1~2
要介護
1~2
要介護
3~5
認知症 看取り
介護付き有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
サービス付き高齢者向け住宅
グループホーム ×

◎完璧な受け入れ可能 〇受け入れ可能 ▲施設によって受け入れ可能 ×受け入れる事ができない

※グループホームは”要支援2”から受け入れ可能ですが、基本”要介護3”から。

公的施設

”公的施設”は、地方の自治体社会福祉法人が運営する施設

公的機関(国や地方自治体)が運営しているので、民間施設よりも費用が安くなるのが特長です。しかし費用が安いだけに人気が高く、入所が難しかったり、利用者が自由に施設を選びにくかったりします。公立や私立等、高校に置き換えると分かり易いと思います。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設 通称:特養)は公的な介護保険施設で、入居基準は要介護度3以上となっています。

食事・入浴・排せつ介助などの身体介護、清掃・洗濯など日常的な生活支援、リハビリ、レクリエーションなどの介護サービスを受けることができます。重度の認知症の方の受け入れも行っています。看護師は、日中はいますが夜間配置の義務はないため、医療ケアを常時(夜間も)必要とする方の対応は難しく、入居不可となるケースもあります。

月額費用は「新型」で15万円前後、「旧型」は10万円前後で、初期費用はかかりません。入居の順番は申し込み順ではなく、介護度以外に家族状況など、必要度が点数化され緊急度の高い方が優先されます。待機者は非常に多く、地域によっては入居まで数ヶ月~数年かかると言われています。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設(通称:老健)は病院と自宅の中間的な位置づけで、退院後すぐの在宅生活が難しい要介護1以上の方を対象に、在宅復帰を目指す介護保険施設です。

入居期間は原則3~6ヶ月ですが例外もあります。食事・入浴・排せつなどの身体介護、医師・看護師による医療的管理、理学療法士などによるリハビリテーションなどが提供されます。

費用は4人部屋で9~12万円前後、2人部屋・個室は特別室料が加算されます。初期費用はかかりません。

介護療養型医療施設

介護療養型医療施設は、医学的管理が必要な要介護1以上の方を対象にした介護保険施設です。食事・入浴・排せつなどの身体介護、医師・看護師による医療的管理、理学療法士などによるリハビリテーションなどが提供されます。

入居者100人に対し3人の医師が配置される医療機関で、たん吸引、カテーテル、経鼻経管栄養といった医療的ケアが充実しています。

費用は4人部屋で9~17万円前後、個室は特別室料が加算されます。初期費用はかかりません。

表で見る利用者の受け入れ態勢
種類 受け入れ対象
自立 要支援
1~2
要介護
1~2
要介護
3~5
認知症 看取り
ケアハウス ×
特別養護老人ホーム × × ×
介護老人保健施設 × ×
介護医療院
(介護療養型医療施設)
× ×

◎完璧な受け入れ可能 〇受け入れ可能 ▲施設によって受け入れ可能 ×受け入れる事ができない

覚えておくこと

全国平均の初期費用と月額利用料

月額利用料を見ると宮崎県は8万円。東京都の25万円。と、場所によって3倍ほどの差があります。ですから費用が不安な方は、あえて他府県での入居を検討するのも良いと思います。費用の目安は平均で考えると、入居一時金が10万円、月額利用料が14万円程度です。※極端に金額が高い施設は除く。★何故地域毎に異なるのかというと、地域ごとの”賃料”が大きく影響しているから。

利用者の条件

費用を払えるからといって、”入りたい老人ホームに入れるか?”どうかは別問題となります。
老人ホームは、施設の種類別に受け入れ対象となる方が設定されており、受け入れてもらえるかどうかは”要介護度のレベル”、”認知症かどうか”、”看取りを希望するかしないか”等様々な要素を確認しなければいけません。

『看取り』とは、近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること。

なお、自立・要支援の方は、基本的には公的施設に入居できません

まとめ

いかがでしたでしょうか?今後有事の際は参考にして頂けると幸いです。上記の表を見ながら、”該当する項目があり、かつ家族(貴方や貴方の家族、利用者様を含む)に無理の無い生活が送れる”施設を選択して下さい。

私はまだ20代なので親が施設に入るかどうかの選択は訪れていませんが、とても難しい事なんだろうと思います。誰だって”親の面倒を見るのは嫌で、親を不幸にはさせられない”のですから。

記憶を無くしても、間違いなく自分の”親”です。無下(ないがしろ)には出来ません。だからこそ心底悩むのだろうと思いますし、出来るだけ家の中でどうにかできないか?なんて考えます。

勿論それが一番ですが、変わっていく親に耐えらくなった時はすぐ介護施設に相談してください。貴方の親も貴方の人生を邪魔したくはないと思います。無理はしないように。

さて、本日も良い天気ですね。流行り病が続いていますが、今日も元気に生きましょう!

プレガノでした。ではまた明日★

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