認知症発症の兆し

とあるシステムエンジニアの男性は45歳頃から書類の記録が書けないなど、異変を感じるようになりました。徐々に症状は進行し、51歳の時に認知症の診断を受けたそうです。

認知症の告知を受けた方の反応は様々で医者の言う事が間違っていると思ったり、絶望に打ちひしがれて死を連想したり、泣いたり、どうしてよいのか分からず反応できずにいたりします。

世間的なイメージで言うと認知症の方は”他人に迷惑を掛けたり”、”社会的弱者”の印象が強く、この世に不必要な存在になるのでは無いか?と思われるのかもしれません。

認知症患者の”困り事”とは?

何らかの病気を発症したとしてそれで生活にあまり影響がなければきっとそこまで落ち込むような事は無かったと思います。では認知症の場合はどうなのでしょうか?

”気持ち”の問題

毎日することがなく、生活に張りがなくなります。何かを行おうという気力が起こず、虚無感に襲われることもあります。テレビに興味がなくなり、何もせずにぼーっとする時間が増え、読書さえできないこともある。

”記憶”の問題

方向や場所がわからなくなる。電車を降りてどちらの方向にむかって歩くいたらよいかわからなくなったり、利用する飲食店の場所が分からなくなった。

名前が覚えられない・思い出せない。毎週会っている人の名前が出てこなくなり、新しくお会いした人の名前は覚えられない。薬はまともに管理できず、使用したのか分からなくなる。物を置いた場所を忘れ、大事な物を無くすことが多くなるガスを使用していることを忘れてしまう。予定を覚えていることが出来ず、ダブルで予定をいれることがある。

”体感”の問題

話の組み立てがうまく出来ず、前置きを話す(書く)事が出来ない。変換された文字が正しいかどうかわからない。音がうるさく感じられる。生活にハリを感じられなくなる。

認知症患者の”残存能力”

認知症患者は必然的に忘れる事が多くなるのですが、対抗策を用いる事で私達が想像しているよりも”人らしく”生活できる事があります。

慣れた機械を使いこなすことができる。

記憶を覚えていなくても感覚として物事の順序を覚えていたりします。特に毎日のルーティン(繰り返していた)にしていた行動は頭で考えなくても出来る事があります。私達は普段から呼吸をしているのでそれを忘れる事はありませんよね?認知症が軽度であれば文章を書く事も出来ますし、パソコンで行きたい場所の道のりを調べる事も出来ます。

一人で”外出できるところも”ある

誰かのサポート(ガイドさんや案内が出来る人)は必要になりますが、一人でいけないところも認知症初期であれば外出できます。

”対応策”は間違いなくある。

お薬カレンダーを使い、カレンダーの今日の枠にお薬が残っていれば、お薬を飲み忘れを目で確認することができます。

自分の意思や、考えを人に伝える事ができるので”何に困っているか?”を曖昧でも伝える事が出来ればどうにか日々を過ごせるかもしれません。耳なじみの曲であれば歌詞をみて歌うこともできますので、まだまだ楽しい事があると思います。

認知症患者の”生きがい”

衣食住が足りているだけでは生きがいがあるとは言えません。認知症患者も私達同様生活にハリが無ければ益々病が進行してしまいます。人は社会の一員として、何かの役割をもちたいものです。そして、できれば認知症になっても仕事を持って働きたいと願っています。賃金をもらうというのは、自分にもできることがまだあると自信につながります。また、もらえなくともボランティア活動に勤しむ事っで自分の存在理由を確かめられます。

病を患ったからこそ、生きていきたい気持ちは、普通の人より人一倍強いでしょう。これからは認知症の人がいかに楽しく生活できるか、どのように生活支援をしていくかが、今後の課題です。

絵は描きたい。旅行もしたい。演劇やコンサートにも行きたい。家の外に出てスポーツもしたい。記憶は失いますし、出来ない事は増えますが根本的な考え方は私達と変わらないと言う事を忘れない様にしましょう。

”地域”はどう変わるべきか?認知症患者の希望

介護の通所介護施設やグループホームや医療の通所リハビリ施設や病院などに閉じ込めるのではなく、社会に出て行き買い物をしたり外食をしたり、喫茶店でコーヒーを飲みながらおしゃべりをして、認知症になる前と変わらに暮らしができるのが望みます。

そのためには認知症という病気を正しく理解してもらい、認知症になっても暮らしやすい社会であることが重要になります。一つ一つの行動に遅れが生じますがおおらかな心で見守って頂きたいです。スーパーでは立ち止まり何かを探しているようなときは、何かお困りですかと声をかけてあげましょう。

自分の感情をコントロールする能力が低下し、不当な扱いを受けると(いやな言葉と感じる時)我慢することなく大声を出したり、つついたりすり人もなかにはいるが、全ての認知症の人とが、そうではありません。

認知症の人は、何か言われても反応をするまで時間がかかってしまい、『言っても通じない』と誤解されやすいが、時間をかければ十分言葉を理解する能力を持っているので、早口でまくしたてるのではなく、ゆっくり、時間をかけて伝える必要があります。

言葉でうまく言語化できないので、何が言いたいのか、何を話したいのかと相手の気持ちを考えながら耳を傾けて下さい。”特別な人”とみるのではなく、物事を理解するのに時間かかる人だと認識してあげて下さい。

”介護職員”に望む事

認知症の症状が進んでも、本人は何もわからない人と考えないでください。自分の状態を表現できなくともその人の顔の表情や態度から、感情を読み取る事が出来ます。すべての認知症の人が周辺症状(暴言・暴力等倫理的にダメな行動をする症状)と呼ばれる症状があらわれる訳ではありません。適切な介護をすれば、笑顔で暮せるようになります。周辺症状には必ず原因があるので、それを見極めてから支援又は介護を行いましょう。

実際に私の叔母は義母を別の施設に移転させると穏やかになったそうです。

残存機能は人によって非常に異なるので、できないことばかりに目を向けるのでなく、できることを見つけて、認知症本人が自信を持って生きるように助言してもらいたいです。できることを見つけて、張り合いのある生活を支援することが仕事であると自覚してもらいましょう。逆にできることまで支援しない配慮をもってほしい。この点は私の同僚や上司が口酸っぱく言われていた事です。

気分が乗らないときは、無理をさせない様にしましょう。私達も嫌な事を無理やりやらされると良い気分ではありません。認知症本人の話にじっくり耳をかた向け、何がしたいのか、どのように過ごしたいのかなど確認する時間を作り、ゆとりを持たせましょう。

能力的に劣っていると貴方が思ったのであればそれは態度に現れるので改めましょう。不快な感情の気持ちはいつまで残ります。それでは介護者と良好な関係が築けません。

本人が使い慣れた言葉で、わかりやすく話しましょう。認知症の人によっては、早口や長い文章で話しかけられると聞き取れなかったり、言葉の意味を理解できないこともあるので、その人の症状にあった声かけ・話をしてほしい。また丁寧語が逆に伝わらなかったりもします。礼儀は大切ですが敬語や方言を臨機応変に使い分けましょう。

同じ話をするのは不安で何度も確認しているので相手の気持ちになって考えてほしいと思います。

認知症になったら、どんな”準備”をすればよいか。

記憶力に障害を受けるので漢字が書けなくなり、昨日どのように過ごしたか思いだせなく、記憶の連続性がなくなります。普段から日記をつける習慣をつけましょう。

お釣りの計算できなくなるので、クレジットカードを用意しましょう。慣れると高額の商品を購入してしまうかもしれないのでレシートをとっておき、家族に確認して貰いましょう。商品によっては払い戻しが可能の場合があります。

できなくなることが多くなるので、自分を卑下せず。生きているだけで幸せを感じる様に努力しましょう。出来ないなりに趣味を持ち、楽しみに飛び込みましょう。普段からなんでも話せて、食事、演劇、コンサート、旅行にいく友達を多く待つのも良いと思います。読書や音楽が好きであれば、愛読書や何回きいても飽きないCDを選んでおけば何度でも楽しめると思います。

料理のレシピの手順を時系列で書く。順序が曖昧になるので分かり易い位置に貼っておきましょう。

頭をあまり使わない(判断力を必要としない)、スポーツ(散歩、テニスなど)、写真、絵画、美術鑑賞、演奏、カラオケなどの趣味を持ちましょう。感覚で楽しめるものは趣味として楽しみやすいと思います。案外画家になれば思いもよらない作品が出来るかもしれませんよ?

財産管理 成年後見制度について学んでおきましょう。やはり考えてしまうのは残される家族や世話をする方の事です。いざ緊急時に困らない様今のうちに出来る事”だけ”は終えておきましょう。

思い出のアルバムをまとめてきましょう。貴方が生きた証です。家族は毎日に追われて写真を撮る事も少なくなります。貴方がアルバムを作る事で少しでも家族に貢献できるのではないでしょうか。

まとめ

誰しもが認知症になる可能性があります。私も出来ればかかりたくありませんが、もしかかってしまったのなら出来るだけ明るく勤めたいと思います。私が落ち込んでいると家族にも伝染してしまい、益々家の厄介者扱いされるでしょう。でもそれ以上に家族の悲しむ顔を観たくありませんから。

失われた機能に目を向けるのではなく、残された機能に目をむけて生きることが大切です。認知症になって不便なことは増えるでしょうが、決して不幸ではありません。時折、不満をこぼす事もあるでしょうが、出来るだけ前を向いて生きていたいですね!

今回の文章はかなりとあるサイトを参考にさせて貰っているので、文章がおかしい部分があるかもしれません。乱筆乱文申し訳ありません。

では本日もありがとうございました。