介護士の”楽しい出来事”とは?元介護士が今も思い出すと笑ってしまう話

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今回はおふざけ回ですね。※ふざけてはいませんが、息抜きのパートです。

これまではどこか”介護”における辛い環境についてお話してきました。勿論、大変な事は沢山ありますが何故続ける事が出来たのか?というとそんな忙しい(?)毎日にも癒しの時間本気で笑う時間があったからです。いくつか事例を話していきましょう!

”利用者さん”と笑う

いつも”様”づけをしていると何やら仰々しい気がするのでここでは”利用者さん”と親しみを込めて呼ぶ事にします。介護士は利用者さんに対して勿論、言葉遣いや態度を正しく使わなければいけません。しかし私が働いていた施設は岡山にあり、いわゆる岡山弁を使わないと利用者さんに話が通じない事が多々あります。そのお陰でどうしても気さくに接してしまうんです…。

利用者さんは”認知症”という病気を患っています。その為”介護士”は支離滅裂(成り立っていない言動)な会話に腹がたつ事も多いのですが、急に的を得た発言等をされる事もあるので油断しているとツボに入ります。

【Oさん(80代女性)】

Oさんはいつも自室の前に座り、居室のドアを何回も開け閉めします。一度「トイレがしたい」と思うと5分おきにトイレに向かい便座に座ります。その都度つど、介護士が排泄物とズボンをあげきっているかの確認をします。正直な話介護士としては困るの利用者さんなのですが、どこか子供らしさを残しているので憎めない所があります。

ある日夜勤をしていると、居室のセンサー音がしました。彼女は居室から手押し車を押して出てこられ、不機嫌そうな顔をしています。

「物を盗まれたんじゃ」

いつものおだやかな彼女の顔と異なり、介護士を見る目が厳しい。私は当時、まだまだ新人だったので「(取り敢えず説得して寝かせなくては…)」と思い、あーだこーだ理由をつけて臥床を促すのですが聞く耳を持たない様子でした。

彼女は「タンスの中身が無い」と言うので、私はタンスを開けて見せたり、盗む人なんかいませんよと説得してみるのですが全て否定されました。彼女はフロアに干してあった洗濯物に近づきこう言いました。

「これは…、やられた(盗んだ)な…!」

その後、手押し車のカゴに洗濯物を詰め始めたので引き止めようとしたのですが、私の手を振りほどき、

「これも…、これも私のじゃ…!」

と言って次々とカゴに詰め始めました。私は洗濯物に書いてあった名前を見せ、

「これはHさんのです。貴方はOさんですよね?Hさんなんですか?」と詰め寄りました。すると、

「私は”H”じゃ…!」

と返答されました。

私はだんだん腹が立ってきたのでこのままでは声を張り上げてしまうと思い、別フロアに居た上司に対処法を伺いました。上司が言うには”間違いを正す”のでは無く、常に”同調”しながら説得するそうです。

嘘でも良いので”警察に連絡しておきますから、Oさんはゆっくり休んで下さい”という機転を利かせるのが大事です。★嘘は”良くはありません”が介護士にはこういう機転が求められる事が多々あります。あのまま好き勝手にフロアを歩き回り、転倒でもされたら大変な事です。

その後なんとかOさんを臥床させた私は「よし、今度同じことがあったら教わった対処をするぞ!」と意気込んでいると、また居室のセンサー音が鳴りました。その後聞こえるOさんの足音。

居室の前でなんて言おうか考えて立っていると、Oさんは先ほどとは違う表情をしており、

 

「神様が来られた…!」

と話されていました。

 

「……………………」

 

Sさん(90代女性)】

Sさんは少々気性が荒い女性です。テレビのニュースを観たり、新聞を読むのですが”殺人”や”強盗”、”災害”の記事等を目にするとしばらく不穏(機嫌が悪く)になります。発言は過激になりますし、少々暴力的になります。

90代とは思えない程の力を出すので女性介護士はいつも手を焼いており、引き止めきれず私が居るフロアまでよく歩いて来たります。自分でいうのもどうかと思うのですが、私がお気に入りの様子で、私の顔を見かけると「あらぁ~」と声を上げ、どんな状態であれ元に戻ります。

昼寝の時間に女性介護士が私を呼びました。起こしたいのですが、腕を押さえてくれないと暴れだすので手伝って欲しいとの事でした。私は腕を押さえ、彼女に声をかけます。彼女は強く目を瞑っているので私が視界に入らず、ずっと暴れようとしていました。なんとか起こし、ようやく目を開けた彼女は私を視界に捉えたのか、笑顔を見せ、また「あらぁ~」と言うのでした。

それから時間が経ち、私は退職する運びとなるのですが、当然”寂しさ”もあるので利用者さんに最後の挨拶という名目は伝えず、一人一人に声を掛けて回りました。そして最後にSさんの元へ向かい、居室に入りましたがSさんの姿はありませんでした。

他の介護スタッフに所在を確かめると、休憩スペースに居ると分かったので向かいます。Sさんは休憩スペースの棚をごそごそと漁り、何やら作業をしていました。私はその後ろから、

「Sさん、こんにちわ?」と声を掛けると、

 

「ああ”?なんじゃ~?」

と私をにらみつけ、作業に戻りました。

 

「……………………」

 

さ、最後の挨拶だったんですけども。

”同僚”と笑う

最初は特に問題が無かったので笑い話で済むのですが、あの”Oさん”の話です。

 

あれ?Oさんの”アレ”が無い…。

先ほども話題に取り上げた”Oさん”ですが、彼女は落ちている物をなんでも口に入れるという特技(?)を持っており、床に何か落ちているな!と思うと近寄って拾い上げ、口に運びます。大変危険なので当然、介護スタッフは注視しているのですが対応が間に合わない事もあります。

ある日、とある介護スタッフが同僚に疑問を投げかけました。

「あの服ってああいうデザインだったかな…?」

女性介護士はOさんを指差して首をかしげます。他のスタッフ(私を含む)達もOさんの服に注目するのですが、確かに何か変なデザインの服でした。まるで、

 

むしり取ったボタンの跡が沢山ある様な服に見えます。

 

良く見てみると袖のボタンもありません。色々な所の毛がほつれて伸びています。

さて、

”ボタンはどこにいったのでしょうか?”

何故か”食事をしない”Mさん(90代女性)。

このところのMさんは何故か食欲がありませんでした。その為スタッフは”お粥にして出す”や”全てみじん切りにしてチャーハンにする”等色々と食欲が出る料理を考案するのですが効果がありません。唯一の望みは彼女がお味噌汁が好きと言う事、最低限の水分はとってくれていました。

ある日の事、その日は私が夜勤担当なので朝食を作ります。しかし、Mさんは私が作ったお味噌汁に手を出す事は無く、催促しても全く食べませんでした。

料理は食べやすくしているし、味噌汁の具もしっかり煮てMさんが好みの少し濃い味(といっても私達からすると薄い味付けなんですけど)に調整もしました。しかし、手をつけてくれませんでした。

その旨を申し送りの際に早出の女性介護士に伝えると、女性介護士も不思議そうな顔をします。

「あの人は、基本(味噌汁は)食べてくれるんだけどねー」

女性介護士はMさんに近寄り、「どうして食べなかったの?」と聞きました。Mさんはこう言いました。

 

「おいしくなかったから」

 

…盲点だったー!

まとめ

いかがでしたか?一般的に辛いと言われる介護の現場ですが、このように楽しい(?)出来事も沢山あります。”認知症”を病気と捉えるか?”個性”と捉えるかは介護士次第です。

つまり、幾らでも楽しみ方はあり、それはどこにでも転がっています。

私が意外にツボだったのは、”Sさんの手を洗う速度が速い所”でした(笑)。まるで昔の人が火を起こす時の様に掌をとんでもないスピードでこすっていたのが何か面白かったです。

介護士が辛いと感じている新入社員や現職の介護士であり、長くお勤めで仕事に対し楽しみが無くなっている方もこういった日常のふと面白い事を探しながら仕事に励む。というのも人生を豊かにする一つ、なのではないでしょうか?

それをスタッフ間で共有してみても良いかもしれませんね♪

 

…どうですかね?うーむ、記事として成り立っているのか。次回は介護の基礎知識”介護度”について説明します。本日も読んで頂き、ありがとうございました。ではでは!

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