介護士の新人が抱える”トラブル”って何?元介護士が体験談から考えてみた

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介護についていくつか記事を書かせて頂きましたが、読者の皆さんは何がいったい「大変そうだなぁ…」と感じましたか?

私達は機械では無いのでそれぞれの考えでそれぞれの生活を営んでいます。その上で「どうしても理解できない!」と他人や仕事に”理不尽”を覚えたりします。

今回は私が体験したトラブル参考に現職の介護士さんなら「あるある」と頷いたり、未経験の方でも「そんな事があったのかぁ…。大変だなぁ」なんて思いながら読んでください(笑)

”新入社員”時に困った事って何?

結論から申し上げると一番大変なのは”職場の人間関係”なのですが、自分の状況や環境等で「あれは大変だったなぁ…」なんて思う事が多々あります。

私が職場を去るまでに、退職された方は10人以上いるのですが、早い方であれば一週間ももたないという人も介護の世界では珍しくはありません。ですのでこれから介護の業界に飛び込んで来られる方はとても貴重な人材です。

入社してすぐに退職された方を責めるつもりはありません。合わない場所で無理に働くといずれ身体的にも精神的にも疲弊してしまうからです。大切なのは自分にあった職場環境を見つける事です。

やっぱり、怖い!?”苦手な利用者”さん。

私は入社する前に必ず”職場環境を見る”様にしています。私が入社した施設も2つのフロアで分かれているのですが”東”と”西”のフロアは雰囲気が全然違います。私の主観ですが東は”落ち着いた”雰囲気で西は”明るい”雰囲気でした。

どちらに入りたいか?は好みの問題ですが、どちらにせよ利用者様に必ず一人は扱いが難しい方がおられます。

【東フロアの”Mさん(70代男性)”】


東フロアのMさんは気難しい雰囲気が漂い、常に何かを警戒している男性です。気難しい方なので一人だけ机を離し、周りの利用者様と距離を取っています。利用者様の中で一人嫌いな方がおり、その方が何か粗相そそう(あやまちをおかす事)をすると大声で「何をしとるんじゃ!!」と怒鳴ります。

男性の介護士が話しかけると「何を言いたいんか分からん」と腕を組んで無言になりますが、女性の看護師(それも若い人)にはいくらか上機嫌になり甘えます。甘えるといっても、傍に座ったり、話しかけられたら会話する程度ですが…。

また、ご家族(奥さんと娘)の方が顔を見に施設へ訪れる事があります。しかし、家族に対しても介護士と同様の態度を取り、基本追い返す様に「もうええんじゃ!」と声を張り上げます。一度「家に帰りたい」と話されたのでご家族の方が迎えに来られたのですが、家の直前で「帰りたい」とごね始めすぐに施設へ直帰した事もありました。

薬の服用や入浴は常に拒否され、毎回30分程女性の介護士が説得しなければいけません。男性スタッフの場合、利用者様から手が出る可能性がある為あまり刺激しない様に待機しています。

【西フロアの”Hさん(80代女性)”】


西フロアのHさんはとても元気な女性で、すぐに立ち上がっては理由もなくフロア内を散策します。転倒の危険がある為、介護士は常に居場所を把握しなければいけません。

『食事・排泄・入浴・臥床介助等』利用者様の協力を仰ぐ事があるのですが、介護士の指示が極端に通らなくなる日(雨の日)や時間帯(夕方)があり、作業がスムーズに行えない場合があります。この状態になると介護士の言葉を全て否定しはじめ、スタッフに罵声や手を上げようとします。

※例えば尿意を感じ、自分からトイレに向かったとしても「どうしてここに座る必要があるのか?」「自分は別にトイレなんかしたくない」と言って介護士の指示を断る事があります。しかしこのまま放置すると漏らしてしまう可能性がある為、介護士は必死です。

体格が大きく力があるので、ソファに座っている場合等に手を引っ張られると腰を痛めてしまう可能性があります。女性の腕力ではおそらく動かせません。幸いな事に脚力は保持しているのでトイレに向かうまでや臥床介助などは自力で行って頂けます。

 

一見すると初めて介護に携わる場合、前者の方が大変そうに思えてしまいます。しかし扱い方を覚えると意外とすんなり業務が回せたりします。後者の女性は私が入社当時では”気さくで明るい方”という印象がありましたが、一度指示が通りにくい状態になるとテコでも動かなくなります。1日のスケジュールで考えると後者の方が大変だったりします。

私はMさんの場合話しかけると不機嫌になるのでしれっと飲み物を置いてみたり、口論の仲裁に入る場合はMさん以外に「落ち着いて下さい」と声を掛けていました。どうしても薬の服用や入浴を断られる場合は、女性の介護士さんに頼って解決して貰っていました。

年上の女性は頼られると意外と喜びます。しかし、感謝を忘れると怒りますので注意しましょう★

逆にHさんの場合は私が積極的に介助を行い、どうすれば「指示が通りやすくなるのか?」同僚と相談しながらHさんについて学んでいきました。人に頼るというのは最も効率的な勉強になりますので、億劫ではありますが新人の内は積極的に聞いていきましょう!

教えるのを断る上司や同僚が居れば、そこで仕事を続けられるかの判断材料になります。”人に聞く”という行動自体は決して無駄ではありません。

職場の”常識”とか言われても困るんですけど…。

”郷に入っては郷に従え”という言葉があります。意味を要約すると「そこのルールがあるなら黙って従え」という意味なのですが、全てを飲み込むなんていうのは長年”仕事”や”人”というものを理解していないと若い人なら尚の事、なかなか難しい難しいと思います。

かくいう私もその一人で何が理不尽な事があればその度、上司や同僚とぶつかっていました。一番扱いにくい嫌な新人ですね(笑)。それまで様々な業種で働いてきたので「気を付けよう」とは思っているのですがなかなか体現するのは難しいです。

私の場合(今思うと恐しい事ですが)社長とよく口論をしていました。郷に入ってはの”郷”そのものである社長とぶつかる。…なんてのは新人の内では絶対に避けるべきですし、その胸の内は決して明かすべきではないのですが。私に堪え性が無く、施設の方には大変ご迷惑をおかけしました。

人によっては本当にどうでも良い事であり、これはお互いの態度(社長と私)が招いた積み重ねの歴史なので”悪い例”としてご理解いただければと思います。

 

◇新人を惑わすそれぞれの”常識”と”認識”の違い


新人になって初めて社長’(70代女性)とのシフトが一緒の日でした。その日は朝からバタバタと忙しく私は入社して間もない頃だったので、すべての仕事を把握しておらずメモを観ながら順当に作業を進めていました。

私は会社の方針で1カ月程”東”フロアで働き、その後”西”フロアに移りました。社長の中では当然”仕事を覚えている人”と判断したのでしょうが、私はその日”西”フロアに移って3日目だったので”西”フロアの勝手というものが分かっていませんでした。

当然社長は私を注意します。その時の私は特に文句など言わず、真摯に社長の言葉を受け止め、メモを取りながら学んでいました。”私が行う沢山の間違い”を中止し終わった後に社長は、「むこうのフロアで何を学んできたの?」と私に話しました。私は「…すみません」と内心不服ではありましたが頭を下げました。

「…(向こうの人はこれが”正しい”と言っていたじゃないか…!)」

そんな事を考えていましたが、すぐに切り替えて作業に戻りました。その後私に対する”信用”が無くなったのか、社長は私が行う全てに指摘を始めます。

”Kさん”という利用者さんが居室内にて食事を取る際の事でした。Kさんはスタッフの顔を見ると「泣いてご飯を食べさせてくれ」と泣き始めるので、居室内にて食事を取ることがありました。その際フロアから見える様に居室のドアを開閉したまま、壁際に机を引っ付けてご飯を食べるのですが、その”位置”について社長は私に疑問を問いかけます。その当時は”壁を正面に配置”するのでなく、背を”壁に向ける形”で食事を取っており、前に何も引っ掛かりが無い危険な状態でした。

私も当然「これは危ないのでは…?」と思い、上司の男性や同僚の主婦に聞いていたのですが、方針でその位置に配置しろとのお達しが出ていたので”郷”に従っていました。

当然社長は気づき、「どうしてこの向きにするのか?」「ちゃんと考えながら行動しなさい」と私に詰め寄るので思わず、「いえ、これはこういう様に配置する様に言われまして…」と答えてしまいました。その返答後、「証拠はあるのか?」と問われたのでスタッフ共有のノートを見せましたが、社長は納得がいかない様子でした。

その後も廊下に置いていた車椅子の場所や利用者の座る位置・利用者様への介助方法が気になる様子なのか、随時私に質問をしてくるのでその度に私は「そう教わったのですが…」と答えました。

私があまりにそう答えるので社長はしびれを切らし、「何でも教わった事だけしてれば良いのでは無いの!」と私に声を張り上げました。私は堪えられず、

「では、誰の言葉が正しいのでしょうか?」

と聞き返してしまった為社長は無言になり、その後一切業務中に喋らなくなりました。

 

後日一週間程経過した日、朝方玄関に社長がおられるのを確認した私は「おはようございます」と挨拶をしたのですが、社長は「おはよう」と言った後、

「アンタ、辞めると思ったわ。」

と私に話し、施設に入っていきました。

その考え方って何か極端じゃないでしょうか?

◇男性介護士への”偏見” ※私の施設の話ですよ?


女性スタッフが男性利用者に対する姿勢に関しては、どれだけ近づこうと注意される事は無く物事が円滑に進むのであればお咎めもありません。

しかし男性介護士が女性利用者にある程度近づくと女性介護士、特に中年~高齢の女性スタッフは鬼の形相で飛んできます。その中でも特に”社長”がひどいものでした。

何か介助業務を行っている際は、常に横目で様子をうかがっているのが鏡ごし等で分かります。例を挙げると例えばトイレ介助の際です。利用者様がズボンを履く事があり、男性介護職員があがりきっていないズボンに手を掛けると中年~高齢の女性介護職員がすっ飛んで来て「アンタ何をしとるん!?」「その人は放っていても自分で出来るから放っておきなさい!」「研修にいったら分かるわ、私達が言っている意味が」と言います。

最初は「そういうものなのかぁ」と納得していたのですが、今にして思うと男性職員に対して好意を抱いている利用者様の様子に腹が立っている、または後に浮足立った利用者様への対処が面倒だからという理由もあるのでは?なんて考えてしまいました。どちらにしても、利用者様の為という印象無く、新人の私からすれば”どうでもよい”、関係の話です。

気持ちは分からないでもないですが…、男性職員は何も”悪い事”をしている訳では無いので多めに見て欲しい所です。

頻繁に起こりうる事

◇利用者から介護職員への”セクハラ”はあったの?


ちなみに”利用者様からの女性職員に対するセクハラ”というのは私の施設ではありませんでした(せいぜいソファの隣に座る程度かな?)が、私の姉が通う施設では”自分の性器を触りながら見せつける方”や”お尻や胸に触ろうとする”方がおられるようです。男性介護職員も例外ではなく、女性利用者様に居室に連れ込まれて”性交を交渉されたり”するそうです。介助の合間に股間に触れようとする方もいますよね(体験済)。

病気の症状の一つに”一般常識として禁止されている事を我慢できなくなる”というものがあります。病気であると分かってはいますが、男性であれ女性であれ尊敬すべき人生の先輩からそのような被害を受けるのはとても耐えがたいものです。

また、本人の中では”若かった当初”に戻っている方も居るので介護職員よりちょっと年上や年下だと思い、声を掛ける場合もあります。しょうがありませんが、肉体的・精神的にもダメージがあります。

 

◇職務上の”ミス”


最後はどの仕事でもある様々な”ミス”が挙げられます。介護の業務で起こりうるミスは、利用者様に関してが主になるので些細な事でも重大な危険になりかねません。

私が起こしたミスと言えば、

・転倒の際、スタッフが周囲にいなかった。★原則として介護士が現場から離れる場合には他のスタッフに声をかけ、その場を離れる事。利用者様からなられない事が絶対です。

・薬の服用を忘れる。★起きてはいけませんが、良く起こりうるミスです。スタッフ同士の確認を怠り自分の判断のみで薬を利用者に渡したり、キチンと表記を見て正しく渡さなかったのが原因となります。

・食事を正しいペースで食べさせる事が出来ず、ご飯が器官に入り咳がとまらなくなる。★誤嚥性肺炎の原因になるので特に気をつけなければいけません。

※誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患です。 誤嚥性肺炎を起こすのは、高齢の人や、脳梗塞の後遺症やパーキンソン病などの神経疾患を抱えている人が多いです。 等。

とまぁ…あげればキリがありませんが、上記の様な事故は少し間違うと利用者様の命にかかる事ですので決して起きない様に気をつけましょう。

まとめ

思ったより長くなってしまいました。ちょっと愚痴みたいになってしまいましたので少し反省しています。

あくまでも私が体験したことであり、「どこもそうなのか?」と聞かれると決してそうでは無い。と断言します。あくまでもその施設はそういう方針だっただけです。独自のルールも良い所はあってそれなりに自由にできる事、自分の意見が通りやすい事などがあります。

独自のルールが嫌な場合は大手の介護施設に勤めるのが良いと思います。ルールがキッチリしており、基本的に決まった事をこなしていれば問題はありません。特に”初任者研修”等、定期的に研修を行っている施設であれば最新技術が導入されやすくちゃんと(?)しています。

今回は少し暗い話となりましたね。次回は施設で起きた”面白かった事”について話せればいいなと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。また読んで下さいね★

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